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おねえちゃん忘れてるっ!

その6

おねえちゃんが
お布団の中で
忘れてるっ!




「う〜、さむ〜い〜、なんかかぶるもの〜。
 そうだ〜、これをかぶれば大丈夫〜……」
「パンツかぶるなあっ!」
「あれえ〜? パンツが消えた〜」
「まったく、こないだパンツかぶって登校したのは
 こういうことだったのね……」
「だあれぇ〜?」
「……反応鈍いわね……わたしよおねえちゃんっ!」
「モモちゃん? 乙女の寝室に勝手に入っちゃだめだよぉ〜」
「妹が入っても問題ないでしょ?」
「でもモモちゃん、おねえちゃんのパンツ握って危ない人みたいだよ〜」
「これはおねえちゃんがっ……もおっ! 寝ぼけたこといわないでよっ!」
「あははモモちゃ〜ん、おねえちゃん寝ぼけてるんだから
 寝ぼけたこと言うのは当たり前だよ〜」
「おねえちゃんっ……!」
「モモちゃんってばおかしい〜、あははははは〜」
「ああもうっ! そんなにおかしいならもおっと笑わせてやるわっ!」
「きゃあっ! わきの下くすぐっちゃだめ〜」
「ほらほら、早く目をさましなさいっ!」
「あははっ……ん……んう〜」
「ほらほら、ここもくすぐったいでしょっ」
「あ……ん……んんんっ!」
「ど、どうしたのっ?」
「あ……やめちゃやだあ〜、もっと〜」
「な、なにいってるのよっ! 早く起きてっ!」
「う〜、モモちゃんのじらし上手〜、いけず〜、SMのエス〜」
「……いいかげんにしないと穏便な手段はあきらめて
 実力行使にうつるわよ……!」
「わ、わかったよ〜、起きるよ〜……
 でもまだだいぶ時間早いよ? どうしたの?」
「おなか減ったごはんつくって」
「モモちゃん、ワンちゃんみたい」
「今日はおねえちゃんが食事当番でしょっ!?
 だからわざわざ起こしに来てあげたのにっ」
「お当番お休みなんだから寝てればいいのに……」
「現在進行形で寝坊してる人間が何を言ってるのよっ!?
 どっちにしたっておねえちゃんひとりに任せると
 大変なことになるんだからっ……」
「うう〜」
「でも、わたしはおねえちゃんの作る料理が食べたいのっ。
 おいしいだけじゃなくって、おねえちゃんみたいにあったかいから……
 だから早く起きてっ!」
「モモちゃん……」
「わたしはハラペコよ。すぐに作って欲しいわ」
「じゃあすぐ着替えるね。
 おねえちゃんパンツ脱ぐからモモちゃん部屋を出て」
「うん、わかったっ」
「さ〜て、起きるぞ〜」
「……ちょっと待って」
「なあに〜?」
「なんでパンツ脱ぐの?」
「え〜、だってパンツ脱がないと着替えられないよ?」
「おねえちゃん毎朝パンツ取り替えてたっけ?」
「そうじゃないけど?」
「……もう一度聞くわ。なんで・パンツを・脱ぐの?」
「脱ぐから脱ぐの〜」
「……バカ言ってないで早く起きなさーいっ!」
「ああ〜、おふとんとっちゃダメーっ!」
「!」
「あああ〜ん!」
「……なんでおねえちゃん、下だけスッポンポンなの?」
「だから部屋から出てって言ったのに〜」
「またノーパン生活をおくるつもりだったわねっ!
 今日という今日は未然に防ぐわっ! はかすっ! いまはかすっ!」
「わ〜ん、モモちゃんに襲われる〜」
「やかましいっ! さあはけっ! はけえっ!」
「あ〜れ〜」




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