は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
外伝
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ほのぼのこがらちゃん外伝 | |
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「なんなの、この黒くてやたらフリルのついた服を着た人は?」 「こがらちゃん、これはゴシックロリータって言うんだよ」 「へぇ、初めて見た……」 「わたくしを無視しないでくださらないっ!?」 「あ、何か言ってる」 「こがらちゃん、気をつけて! この人もプリンセス候補だよっ!」 「え?」 「総勢8名のプリンセス候補が戦って、 最後まで勝ち残った一人が真のプリンセスになれるんだよっ! あの女の子もその一人だっ!」 「な、なによそれっ!?」 「ほーほっほっ、そういうことです。我が名はプチペター! 胸の大きいプリンセスになるべくして生まれた美少女!」 「自分で美少女とか言ってる……」 「では、いきますわよっ!! それっ! 風の魔法!!」 「! 真空波っ!?」 「そおれ、そおれっ!」 「ふん……甘いわね……」 「!? なんで目に見えない真空波をかわせますのっ!?」 「目で見えなくたって空気の流れで読めるわよ。ぬるいわ」 「!」 「こがらちゃん!」 「なあに、イナネーム? 今忙しいから後にして」 「何言ってるんだよこがらちゃん! 今のままじゃ不利だ!」 「別に余裕だけど」 「敵の実力はあんなもんじゃない! 変身して、魔法で戦うんだっ!」 「変身ねぇ……まあいいけど」 「はい、ステッキ」 「へえ……なんか定番通りピンクでかわくて不自然におめでたい デザインだけど……で、これをどうすればいいの?」 「呪文を唱えるんだ!」 「呪文?」 「”究極にプリティーで極限に偉大なイナネーム様! どうかこの胸が貧しく背も恵まれない、哀れで愚かな私に力を お授け下さい! ペッタンペタペタツルツル、ナイムネー!” ……って唱えるんだっ!」 「………」 「さあ、早くっ!」 「……マジ?」 「こんな時に冗談なんて言わないよっ!」 「……あたし、自分の力で戦う」 「え?」 「自分の拳に全てをかけるっ!」 「待って、こがらちゃんっ!」 「生身でこのわたくしと戦うおつもりですか?」 「あなた程度、魔法なんかに頼るまでもないわよ」 「随分と甘く見てくれたものですね……」 「いくわよっ!」 「あなたは真空波を見切ることができる。でも……。 真空波100連発の魔法っ!」 「!」 「避けることなど許さない数の真空波ならどうですか!?」 「下手な鉄砲数撃ちゃ……って感じかしら?」 「さあ、切り刻まれておしまいなさいっ!!」 「どうしてこのバカは闘いというものをわかってないのかしらね ……」 「ほおら! ほおら!」 「なめないでよっ!」 「!!」 「どう?」 「あ……あ……? 真空波が……? け……拳圧で、 ことごとく打ち壊された……?」 「自分の力を信じず、数に任せるなんてことをした時点で勝てる はずなんてないのよ。そんなこともわからないの?」 「くっ……なんて人なの……。 非常識なのは、胸の小ささだけじゃないんですのね……」 「! あんただって別に大きいわけじゃないじゃないっ!」 「それでもあなたよりは確実に大きいですわっ!」 「くうっ……」 「こがらちゃん! 惑わされちゃダメだっ!」 「イナネーム?」 「あいつだって魔法で一時的に胸が大きくなっているに過ぎない んだっ! 魔法が解ければキミと同じ、貧乳でちんくしゃな、 どうしようもない女の子なんだよっ!」 「あんたは黙ってなさいっ!」 「げぶっ!?」 「さて、戦いの続きをしましょうか……」 「!」 「言っておくけど、あたしを貧乳呼ばわりして無事でいた者は ……皆無よ」 「な、生身だからと手加減していればいい気になってっ! よろしいですわっ! こちらも全力でお相手しますっ!」 「ええ。せいぜい死力を尽くしなさい。次で決めてあげる。 生半可な攻撃だったら……」 「………」 「……あなた、死ぬわよ」 「! お、おおお面白いっ! ではわたくしの最大最強の魔法で お相手して差し上げますわっ!」 「へぇ……」 「荒れ狂う風よっ! 巻き起こせ、暴威なる嵐を!」 「! 竜巻……? いえ、これは……」 「台風ですわっ! わたくしを中心に巻き起こる暴風域っ! 生身のあなたでは近づくことも出来ませんわっ!」 「……数でだめなら今度は力押し……でも、全力で来たのは 誉めてあげるわ……」 「そおれ、吹き飛ばされなさいっ!」 「だから、あたしも全力で応えてあげる……」 「ほらほらほらぁっ! どんどん大きくなりますわよっ!!」 「……舞黒(まいくろ)の拳は……」 「それ、暴風域拡大っ!」 「あらゆるものを突破して敵を討つ、全敵破壊の最強拳……」 「吹き飛ばされなさいっ!!」 「その拳の前では、台風だろうと雷だろうと障害には なりえないわっ! いっくわよーっ!」 「!」 「奥義! 神破連撃っ!!」 「! 風の壁を突き抜けてきたっ!?」 「たあああああーっ!」 「きゃっ……きゃあああああああああっ!!」 ・ ・ ・ 「く、くうう……」 「亜音速の踏み込みから音速突破のコンビネーションを たたき込む、奥義”神破連撃”……。 風の壁で減速されたとは言え、まだ息があるなんて さすが魔法少女ね」 「お、おのれ……がくっ……」 「ふうっ……」 「こがらちゃん! そいつの魔法のステッキを折るんだ!」 「イナネーム?」 「魔法のステッキを折らない限り、どれだけ殴ってボコに したって無駄だよっ! 腕力バカなだけじゃこの戦いでは勝利できないんだっ!」 「あんたいちいち言うことが引っかかるわねぇ……。 で、このステッキを折ればいい訳ね。んしょ……あれ?」 「それは魔法のステッキ。力じゃ折れないよ。 キミも変身して魔法を……」 「本気出してみようか……それっ!」 「!」 「よし、折れたっ!」 「え? あれ? そんな……お、おかしいな……?」 「ビクトリー!」 「あれ? あれ?」 「あ! ステッキを折った途端、プチペターの体が……」 「胸が小さくなって背も低くなったね……キミみたいに」 「あんたはっ……って、服も替わった? ちょっと変わったデザインだけど、さっきのゴシックロリータ とか言うのじゃないわ」 「それは魔法の国の平服だよ。さっきのは変身した姿さ」 「ふうん……それにしても見た目小学生ね。 弱い者いじめしたような気がするわ」 「向こうは魔法を使ってたんだからそんなことないよ…… でも、生身であんな事ができるなんて……」 「こんな小さい女の子が、あんな呪文を唱えたのかなあ……?」 「え?」 「いや、あんなひどい呪文を唱えたのかなあって……」 「人によって変身の呪文は違うよ。それにひどいって……。 ボクがキミのために一生懸命考えてあげたのに」 「考えた……?」 「そうだよ。キミの変身の呪文はボクが考えてあげたんだよ。 感謝して欲しいな」 「あんたのせいかーっ!?」 「う、うわっ!?」 「あんな事言えるわけないでしょうがっ!」 「やめ、やめてぇっ! 全身の骨がバキバキいってるよぉっ!」 「この、このおっ!」 「ぐおああああああああっ!」 | |