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は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその33
記憶の彼方に

 


「よお、こがら。おはよう」
「……あんた誰?」
「へ?」
「会ったことあった?」
「おまえ、何を……」
「さよなら」
「こがら……?」
「………」
「………」
「ちょっとやりすぎたかな……?
 ううん。いつもかまうとつけあがるんだから、
 たまにはいい薬よ」
「こがらぁっ!!」
「うあ!? い、いつの間に前にっ!?」
「わかったぞ、おまえっ……」
「やっとわかった? あたしが怒って……」
「お前、記憶喪失になったんだな!?」
「………」
「………」
「……はい?」
「長期連載にありがちな記憶喪失の病……そうか、
 お前もついになったんだな?」
「あのねえ……」
「最近活躍してなくて忘れられていた感もあるし、
 それが原因に違いない」
「うあむかつく」
「ここはまずオーソドックスに頭部に衝撃を与えて……」
「……やる気? いいわよ。でもちゃんと覚悟してからに
 なさい。それでもくるなら止めはしないわ。潔く……ね?」
「……と言うのはやめてやっぱり思い出を語ることで
 記憶を呼び覚まそう」
「つきあってらんないわ。じゃあね」
「まず、こがらのスリーサイズは……」
「ちょっと待ちなさい!!」
「なんだ?」
「なんで知ってるのよっ!?」
「幼なじみだから」
「説明になってないし教えたおぼえは……」
「おおこがら、記憶が戻ったのか!?」
「! ち、違うわよ」
「では上からろくじゅう……」
「きゃああああああ!?」
「ぐはっ!?」
「なにいきなり絶対言っちゃいけない数字明かしてるのよっ!? 
 それもなんで二桁目から言うのっ!?」
「ぐうう……じゃあどこから言えば……」
「三桁目から、とか」
「………」
「………」
「……まあとにかく、記憶を失ってもいつも通りの打撃力で
 ちょっと安心した」
「あんたは……」
「お? 俺のことを思い出したか?」
「なんでよ?」
「だって今”あんたは……”っていかにも俺のことを知ってる
 口ぶりで……」
「! そ、それはあんたがいきなり失礼なこと
 言い出すからよっ!
 だいたいスリーサイズなんて思い出と関係ないじゃない」
「そうか……じゃあ今度こそ、思い出話を語るとしよう」
「………」
「こがらのおねしょがなおったのは小学……」
「きゃああっ!?」
「ぐほっ!? 小学三年の頃、初めてつかった神破連撃で
 勢い余って三丁目の山田さんの家を倒壊……」
「きゃああっ!?」
「ぐはうっ!? 小学五年の頃、当時珍しくスカートを
 はいてきて、油断したところをスカートめくりされて
 いちごパンツが……ごばはあっ!?」
「あんたはぁぁぁ……いいかげんにしなさいよねっ!!
 なんでそんなくだらないことばっかりおぼえてんのよっ!?」
「おまえのことが好きだからだ」
「!?」
「おまえのことが好きだから、おまえとの思い出はすべて
 大切な宝物だ。いつだって、一秒たりとも忘れはしない」
「………」
「なあ、思い出してくれ。おまえは俺の大好きな、
 世界一かわいい女の子なんだぞ」
「………」
「……なあ、こがら?」
「あ……」
「あ?」
「あんたはあああああっ!?」
「ぐばがはっ!?」
「あんたはどうしてそうバカでバカでバカで
 そのうえバカなのよっ!?」
「こ、こがら……?」
「あたしがあんたみたいなもの凄いバカを
 忘れるわけないでしょっ!?」
「な、なにぃっ!?」
「ああもうホントにあんたってばあんたってば
 あんたってばあああああっ!!」
「……記憶喪失ってのは、嘘だったのか?」
「はっ……!」
「こがら……」
「あ、あんたが勝手に勘違いしただけで……」
「……よかったあ……」
「!」
「よかった。本当に良かった」
「あ、頭なでないでよ」
「もう二度と記憶が逃げないようにおまじないを」
「やめなさいっ! ああもうっ!
 そんなに思い出が大事だって言うなら、7回生まれ変わっても
 忘れることの出来ないぐらいの超打撃をくらわすわよっ!」
「!」
「……ま、まあ今日はいいわ。
 あたしもほんの少しは悪かった気がしないでもないし」
「こがらぁ」
「くっつかないでよっ! ホントにもう、仕方ないんだからっ
 ……」



 
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