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は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその29
湯と煙と その14

 

「ふう……ようやく回復……か。ここの温泉でもこの程度の怪我
 ならなんとかなるな。
 それにしても今回は骨休みに来たと言うよりは怪我しに来たよ
 うな感じだ。
 まあ回復力の強化にはなるからこれはこれでいいのかもな。
 こがらに殴られる毎日を乗り切るには必要なことかも知れん。
 何事も前向きに……」
「ほっ! はっ!」
「ん? こがら?」
「あ、やっと来たわね」
「そんなところで何をしているんだ?」
「見てわかんないの?」
「いやわかるけど……」
「というわけで……勝負よっ!!」



「まあ温泉に来た以上卓球をやるというのはわりと基本な気はす
 るけど……」
「でしょでしょ?」
「別にのんびりしてもいいような気がするが」
「何言ってんのよ? 運動不足になったらどうするのよ」
「……俺をあれだけ殴っておいてそーゆーこと言うか、おまえは」
「ぼやかないぼやかない。早くはじめましょっ」
「まあいいけどな。いつものことだし……」
「そりゃっ!」
「いきなりっ……くっ!」
「たあっ!」
「このっ! あ、相変わらず小柄な身体に似合わない強力な球を
 打ってくるっ!」
「ふふ〜ん、まだまだこれからよっ!」
「ちっ……ならばっ!」
「! 右っ!?」
「次はこっちっ!」
「今度は左っ!?」
「こーして左右に散らせば思ったようにスマッシュは打てまいっ!」
「くっ! 甘く見ないでよっ!」
「次は右……と見せかけて左っ!」
「あまいわっ!」
「でも回転をかけてあるから実は右にはねるっ!!」
「!」
「よくおいついたな」
「馬鹿にしないでよねっ!」
「だが……おまえは気づいていないことがある」
「!?」
「こうして左右に散らすのが強力なスマッシュを打たせないため
 だけだと思うか?」
「ほかに何があるって言うのよっ!?」
「激しく左右に振り回すとっ!」
「くっ!」
「見る見るうちに浴衣がはだけて、非常に目に優しいのだっ!」
「! きゃあっ!?」
「よし、先取点っ!」
「こ、こんなのずるい〜」
「まあ戦略的勝利といった感じかな」
「ずるいずるい〜」
「こがら……ひとつだけ言わせてもらおう」
「な、なによ?」
「浴衣の下にTシャツを着るのはどうかと思うぞ」
「だって着なかったら見えちゃう……」
「和服の下は裸じゃないとおまえのその起伏に欠けたなだらかな
 ラインが出ないじゃないか。和服というのはそもそもおまえみ
 たいな女の子に似合うものなんだぞっ」
「それは偏見……」
「ああもうせっかくいろいろと期待していたのに……というわけ
 でTシャツ脱いで来い」
「………」
「待っててやる。着替えてくるなら今のもノーカウントにするか
 ら……」
「……もういい」
「ん?」
「もうやめるっ! あんたなんか一人で卓球やって、自分の浴衣
 をはだけさせて喜んでればいいのよっ!」
「お、おいまてよっ!」
「せっかく……せっかく一緒に遊ぼうと思ったのに……」
「こがらっ! 待てよ悪かったってっ!」
「………」
「そうだっ! ほらそこの隅にあるゲームで遊ぼうっ! あれな
 ら浴衣はだけたりしないから、なっ?」
「………」
「俺のナゴヤ撃ちをみせてやるぜっ!」
「……なにそれ?」
「それとも隣にある世界一か弱い主人公が活躍するアクションゲ
 ームでもやるか?」
「なんなんのこのゲーム……?」
「ちょっとした段差から落ちただけで死ぬ主人公の行き様を共に
 見ようっ!」
「ぷっ」
「?」
「ふふふっ……あんたってば相変わらずバカねぇ」
「まあな」
「いいわ、遊びましょう」
「おうっ!」

続く

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