は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ
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小ネタその18 |
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「さて、帰ろうかこがら」 「………」 「水曜の学校って、妙にだるいよなーっ。週のまん中だからかな あ?」 「………」 「さっきから黙りっぱなしだな……どうしたんだ、こがら?」 「……なんで……」 「ん?」 「なんであんたは当たり前のようにあたしと帰ってるのよっ!?」 「って言われても……家は近いし」 「うっとおしいのよっ! 校門で待ちかまえたりしてっ……」 「いつものことだろう?」 「いつもっ……そう、いつもっ! どーしてあたしの方が先に教 室から出てるのに、あんたの方が校門で待ってるのよっ!?」 「まあそれは色々と手があってな……」 「あんたってば……」 「どうした? なんでそんなに不機嫌なんだ、こがら?」 「べ、別にっ!」 「一緒に帰ると噂されて恥ずかしいからか?」 「そーゆー問題じゃなくってっ……」 「それとも……」 「なによ?」 「嫉妬してる……とか?」 「!」 「まあ確かに、手提げ袋からはみ出しそうになってるくらい大量 のチョコは、嫌みに見えるかなという自覚はあるが」 「………サイッテーッ!」 「そうだな……俺は最低かも知れない」 「な、何よ急に……」 「俺はこのチョコをくれた者達に気持ちに応えてやることは出来 ない……いや、そもそも応えるつもりがない」 「……だ、だから最低だって言うのよっ!」 「そうか? なら俺はこの中から一つのチョコを選んで、その子 の気持ちに応えればいいのか?」 「そ、それもいいんじゃないのっ?」 「俺にはもう、世界で一番好きな女の子がいるというのに?」 「!………」 「本当は、受け取ること自体拒否するべきなのかも知れない。で も、伝えようとしている気持ちを受け取ろうとすらしないこと は……正しいことなのだろうか?」 「そ、それは……」 「気持ちが伝わらないのは……悲しいことだよな。それはわかっ ているつもりだ。だから俺は受け取ってしまう。そんな俺は… ……確かに最低だ」 「………」 「気持ちを伝えるのは難しいよ。俺だって………俺の気持ちだっ て……」 「………」 「でも、あきらめない。できることを精一杯やる。それは、多分 誰だって同じだ。諦められないことには、挑み続けるしかない ………だから俺は、何度でも言う」 「え?」 「大好きだよ、こがら」 「や、こんな道のまん中でっ………」 「胸が人並み外れて小さいお前のことが大好きだ……」 「ホント人の往来のあるところでこいつはっ……!」 「そんなこと言いつつ、照れて真っ赤になってるお前のことが大 好きだよ……」 「そんなんじゃないわよっ!」 「ムキになって否定してくるところも、かわいいて好きだ」 「も、もうっ!」 「……こがら」 「な、なによっ」 「大好き、だよ」 「! あ、あんたってばっ」 「俺は?」 「あんたってば……ってなんで顔近づけてくるのよっ!?」 「わからないか?」 「ああああの」 「こがら………」 「あんたってば……」 「俺は……?」 「まっ……まわりくどいのよっ!」 「?」 「ちょ、チョコ欲しいなら最初っからそう言えばいいのよっ!」 「え?」 「まったく本当、無駄に手間かけるんだからっ!」 「いやあの今はとりあえずチョコをもらうより………」 「はいっ! あげるっ! まったくもう、仕方ないんだから……」 「………」 「………」 「………な、なによ。何か言いなさいよっ」 「……とっても……とっても嬉しいよ……」 「そっ……そうっ! 良かったわねっ! でも変な期待はしない でよっ!」 「?」 「言っとくけどねっ! 溶かしてちょっと隠し味にブランデーと か加えて、冷やして固めただけよっ! うっかりはまっちゃっ て徹夜したりしたけど、手作りとかそーゆーんじゃないんだか ら、勘違いしないでねっ!!」 「………」 「義理っ! 義理だからねっ! あんたみたいに大量にチョコも らうくずみたいなヤツに鉄槌を下すという意味でのザ・ベスト オブ義理チョコなんだから、そこのところきっちり認識しなさ いっ!」 「こがら……」 「義理っ! ギリギリの義理なんだかねっ!」 「こがら……」 「な、なによっ!?」 「ありがとう……」 「………」 「………」 「………ば、ばかっ……」 了 |