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は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその17
〜節分の日〜

 

「おにはーそとー」
「………」
「ふくはーうちー」
「………」
「なんだこがら、もうちょっと派手に逃げ回ってくれないと気分
 が出ないぞ」
「……なんか、むかつく………」
「そんなこと言ったって……ジャンケンに負けたのはお前だろ?
 負けた方が鬼役をやろうってのもお前から言い出したことだし」
「でも、納得いかないわっ!」
「なにが?」
「なんであんたみたいな、体の中からいろいろとやばい”アレ”
 なものを追い出さなきゃならないようなヤツに豆をぶつけられ
 なくちゃいけないのよっ!」
「でもなあ……こういうイベントって楽しんだ方がいいだろう?」
「……そう……あんた……あたしに豆をぶつけるのがそんなに楽
 しいの……?」
「そ、そうじゃなくてっ!」
「じゃあなによっ!?」
「その頭の角、似合っててかわいいなと思ってな」
「なっ……こ、こんなの似合ってるなんて言われたって嬉しくな
 いわよっ! 全然っ!」
「こんなの……?」
「”こんなの”、よ。なによ、妙に造形の凝った角なんかこさえ
 ちゃって……」
「こんなのとは何だ……?」
「なによぉ」
「わかってないようだな……」
「い、いきなり真剣な顔して……」
「いいかっ! こがらっ! お前は理解していないっ!」
「!?」
「頭の突起物のチカラっ! それはっ!
 微妙なアクセントが女の子の魅力を加速するっ!
 もとからかわいい女の子ならば、その魅力はもはや爆発的っ!
 ネコミミしかりっ! ウサミミしかりっ!
 その偉大さは、歴史に証明された絶対真理っ!!
 そんな素敵なアイテムを”こんなの”呼ばわりするとは何事か
 あっ!?」
「こいつは相変わらず………」
「ってわけでお前は鬼っ! かわいい鬼っ! だから逃げまどえ
 っ!」
「きゃっ! ちょっ……」
「ほおれ、鬼はそとーっ!」
「さっきからあんなに豆を投げてるのに、なんでまだそんなに持
 ってるのよっ!?」
「この日のためにわざわざ卸売業者から買い込んだ。家の各所に
 豆の予備は設置してあるから、補給もバッチリだ」
「数撒けばいいってもんでもないでしょーっ!?」
「はーっはっはっ、そうれ鬼はそとーっ」
「わあっ!」
「ふくはうちーっ!」
「ぷ、ぷあっ、もうっ……」
「? どうした?」
「あんたがむちゃくちゃ投げるから服に入っちゃったのよっ!」
「それは大変だな」
「ああもう、くすぐったい」
「よし、まかせろ」
「!」
「このへんかなーっ?」
「えっ、あのっ……」
「これと、あとここか………」
「やっ、あっ、ちょっ……」
「あ、これは違うか」
「や、やんっ……」
「これと………」
「わっ、わっ、わっ」
「よし、全部とれたぞ」
「!……!」
「さて、再開するか……ん? どうしたこがら?」
「……あんた……」
「ん?」
「今……どこに手を突っ込んだの……?」
「どこって……」
「………」
「平らだったから探しやすかったというか……」
「……!」
「? こがら、なんで無言で振りかぶるんだ?」
「………」
「なんでそんなに、ほぼ床と垂直になるぐらい高く左足を上げる
 んだ?」
「………」
「なんで……」
「………はっ!」
「がふあっ!!」
「よしっ! ばっちりストライクっ!」
「がっ……く、口の中のこの衝撃は………」
「あたしが投げた、豆よ」
「豆……この威力で……?」
「速度が決め手よ」
「鬼役が豆を投げるなんて反則だ」
「あら? 節分の日は豆を年の数だけ食べなくちゃダメなのよ。
 ちょっと手伝ってあげようと思っただけよ……」
「だ、だからって………」
「さあて、あと16発……覚悟はいい……? ほら”あ〜ん”し
 てぇっ!!」
「!」
「おりゃあっ!」
「ぐふっ!」
「次は3連発行くわよっ!!」
「うっ……うわああああああっ!?」



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